前回の続きです。
今年の夏は「マザー」にどっぷり浸かれて大満足だった。
特に3は現状ではswitchで遊べないので、VC版を買っておいて本当に良かった。
【追記】
3もswitchで遊べるようになっています。
興味のある方は是非。
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記事を上げる本日8/27は、「MOTHER2」の誕生日だそうです。
私は間の悪いことに3の記事を上げていますが。
皆さんも、下に引用するツイート(ポスト)のように今日は2をやってみませんか。
私もフォーサイドをウロウロしようかなと思っています。
8月27日は『MOTHER2』の誕生日。そこで小さな提案。8月27日、みんなで『MOTHER2』をプレイしませんか? Switchの中にあるセーブファイルを立ち上げるもよし、はじめて遊ぶもよし。どこか好きな街をウロウロするだけでもきっとたのしい。そしてこのハッシュタグで報告し合いましょう。#MOTHER2を遊ぶ日 pic.twitter.com/sp21HdeN2R
— ほぼ日MOTHERプロジェクト (@hobonichimother) 2023年8月25日
前回の記事に今日のことも追記しましたのでよろしければ。
マザー1,2(MOTHER, MOTHER2) - amiのゲーム感想置き場
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3の話に戻ります。
〈ネタバレなし概要とちょっとした感想〉
概要については任天堂の公式サイトをご覧ください。
前回から横着してますが、なんか私が要約するよりはそのまま伝えた方が良い気がして…。
それを言っちゃうと全部のゲームそうなるんでしょうけど。
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3は1,2とは少し違った雰囲気もあった。
2のドラムロール式HPをそのままに、「サウンドバトル」という要素が加わった戦闘になっていて、戦略性やアクション性が増して楽しかった。
特技・PSIやアイテム管理について、2は親切になった印象を受けたけど、3はポピュラーになったという感じがする。
3はシナリオ面もポピュラーになってる感じで、シリーズで一番遊びやすいと思う。
はじめてやるって人にオススメするなら3からにするかも。
もちろん、特に2は繋がる部分が多いし、1やってると「おっ」ってなる所も割とあるから3作全部やれるならやってほしいけど、何か1作しかできないということなら3を勧めたいという感じ。
面白いので、ぜひ「MOTHER3」の世界へ。
以下、ネタバレ有り。
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〈ネタバレ有り感想等〉
…の前に、
〈前置き〉をば。
今回も、前置きではゲームスタート直後の名づけの場面で思ったことを書きます。
本編のことは感想等の項で述べます。
名付けについて、今回は家族がパーティなのかなとも思ったけど進めてくうちに色んなキャラに名付けしていくことになる。
キャラ名のおまかせの例が1つになったのは少し残念だった。
好きなこんだてが文字数9文字に増えてて、デフォが「ふわふわオムレツ」になってる。これとカッコイイものはおまかせで何パターンか提示してもらえる。
そういうのもアリになったのかと思うと色々考えることになった。
あえて給食から離れて考えようかなと思った。
ふわふわオムレツという例を見て、「○○な△△」で良いの思いつけたら良かったけどあんまり思いつかなかった。
普通すぎるかもしれないけど、今回はいままでチラッと浮かんでも使えなかった「コーンポタージュ」にした。
無類のコーンポタージュ好きなので。
今回のカッコイイものは、これもまた前回から変えてみようと思った。
飛影以外にカッコイイものって何だろう…と考えてて(もちろん幽白は除外して)、ちょっと前の記事でスパロボの話をチラッとしたのを思い出した。
Mk-Ⅱって響きがカッコよくて子供ながらに印象的だったからそれでいこうとしたけど、Mk-2としか打てなくて、2よりⅡの方がカッコイイんだよな…と思って却下。
近いところで考えたら「デスサイズ」が出てきたので採用。カッコイイし技名になってもしっくりくる。
黒龍波とデスサイズじゃ厨二感強すぎるかもしれないけど、やっぱりカッコイイものはカッコイイ。
自分のセンスを再認識できる機会になった。
(カッコイイのアップデートが幼少期以降出来ていないのでは…?という本質的な指摘はNG)
〈ネタバレ有り感想等〉
1,2とやってきて、「マザーってこんな感じのゲームなんだな」みたいな感じで納得してたんだけど、3は毛色が違った。
3はこういう感じのゲームなんだなみたいな感じでもう一度納得することになった。
3は全8章構成の物語。
1~3章と4~8章に二分できると思う。
1~3章をやっての感想、4~8章をやっての感想をそれぞれ述べて、その後にストーリー以外について思ったことを色々書いていこうと思います。
1~3章をやっての感想
1章でいきなり、今までとは違うゲームというのが明示されてると思う。
お母さんが死ぬってマザーであり得るんだと結構衝撃を受けた。
3をやり始めて、これまでのシリーズについて気づいたこともあった。
パーティにいる間は主人公も仲間も基本無言だけど、パーティにいない時は仲間でも主人公でも喋るんだなってこと。主人公も喋るって今まで無かったと思う。
このことから、パーティ内にいるうちはプレイアブルキャラクターということで、プレイヤー以外の意志があまり出てこないようにしてるのかなと思った。
自我があんま無いなと思ってたけど、プレイヤーの感情や思考をそのまま反映するためにあえてそうしてるのかな、と。
話を本題に戻すけど、この1~3章はプロローグとして捉えてる。
やってる時の感覚としては「ドラクエ4」に近い感じで、結構余裕あるつくりだなと感じた。
面白いゲームだと分かってもらえてるからこれだけ前フリに割いても大丈夫みたいに思ってたのかな。
自分としては信頼を置いて遊んでるから、じわじわと盛り上がっていく感じとか4章でグッと惹き込まれる感じが好きなんだけど、ここは合う合わないが出るポイントなんだろうな。
1作だけやるなら3を勧めたいという話は最初の方でやったけど、このスロースタートな感じだけは懸念事項。
物語として大事な部分だから、削っちゃえば良いのにとは全く思わないけど、「マザー」というより「ドラクエ4」を遊んでる気持ちでやるのが良いのかなと個人的には思う。
自分ではこういう風に、納得して向き合い方や考え方を作品に合わせに行こうとするところがあると思ってて、自分としてはこれで楽しく遊べるから良いなと思ってるんだけど、こういうタイプじゃない人の方が圧倒的に多そう。
「マザー」を遊びに来たんだって人は受け入れるのに時間かかると思うけど、その辺の先入観無く遊ぶならスッと受け入たりできるんじゃないかと思う。
そういう意味でも、1作だけやるなら3を勧めたいという気持ちがある。
ただやっぱ本格的な面白さは4章以降に詰まってるからスロースタート感も否めない…みたいな微妙な感覚。
とにかく、1~3章はそれ以降の物語の大事な前フリになってると思うからじっくり遊んでほしいと思う。
振り返るとこういう感じの感想になるけど、リアルタイムで遊んでる感覚としてはやっぱり、所謂「ポーキーのテーマ」を聞けたときにかなりテンションが上がった。
スマブラで聞いたことあるような曲が流れたり、リュカの2Pカラーはこれがモチーフになってるのかと理解できたり、そういうのがかなり楽しくてわくわくしながら遊んでた。
4~8章をやっての感想
4章開始してすぐ、「あっ、マザーだ!」という気持ちに一瞬でなった。
マザーらしい世界が広がるのがあまりに急だから、プレイヤーとして強い違和感を持ちながら遊べるのが凄く良い。
変化を享受してる人たちをプレイヤーとして俯瞰で見てる感じが印象的。
この後も何度か「このゲームってやっぱりマザーなんだな」と思わせられる場面があるけど、最初のそれだった。
4章は最後のあたりが特に好き。1や2で欲しかった、キャラの奥行きが感じられて良かった。
事あるごとに人と話すようにしたり色々なところを廻ってたけど、5章の始め頃にパッションさまに会えたのは驚いた。
この辺で、小ネタを拾いきろうとしても逃しそうだなと思って2周目をやる決意をほぼ固めた気がする。
結果的に2周目も遊んで、2周目やって良かったなと思えた。
6章は初見では「短!!」という印象が強すぎて味わいきれなかったけど2周目で堪能できた。こういうのがちょこちょこあったので後で詳しく書きます。
7章は長編で、この章で一気にゲームが終盤に向けて進んでいくんだ…という事がやりながら察せられた。
7章について後でもう少し書きますが、やっぱりこの章はどせいさんに会えるのが嬉しかった。
8章は舞台も移って「いよいよ…」という感じがした。
映画館でマザー2の上映をやってたけど、その中に自分が2で撮り逃した写真があったのは驚いた。
当時見逃す人が多かったりしたのかなと気になった。
8章は真相がついに語られるわけだけど、この「世界が既にまともではなかった(それが徐々に暴かれていく)」みたいなのって感覚的に進撃の巨人以降増えてる気がする。
その走りみたいな感じなのかな。(めっちゃテキトーなこと言ってる、こういうのに何かジャンル名があてられたりしてるんでしょうか)
全部途中までしか見てないけど…。進撃はアニメ1期か2期までくらいしか見てないしけもフレも1期しか見てないし約ネバもジャンプ買わなくなってから見てない。
話をマザー3に戻すけど、その線もあるよねと思ってたし、世界の真相を知ってもそこまで驚きはなかった。結構オーソドックスな型を使ってるし。
でもそこからエンディングに向かうテンポが良いから楽しい。ポーキーと遊ばされるという焦らしも入るし。
とりあえずこの辺ではユートピアとポーキーのことを考えてた。
これについても後で色々書こうと思います。
マザー全般、盛り上がりのピークからエンディングまでが早くてテンポが良いと思う。終わらせたくない気持ちもあるけど、盛り上がってるから早く先にも進めたくて…。そうしてるうちに本当に終わってしまうから寂しくもありすごく楽しい。
3は、2で際立ったマザーらしさを若干削ってよりポピュラーにしたのかなという印象もあったけど、ラストでやっぱりマザーなんだなと思わされた。
マザー3はやっぱりマザーで、素晴らしかった…と余韻に浸っている間に1,2では見られなかったエンドマークも出てきて、これで本当に終わりなんだと寂しさを伴う満足感を抱いた。
ストーリー以外についての所感色々
ここは雑多に書きます。
まず3全体から溢れるダークな雰囲気について。
たとえば2のダークな部分ってこっそり鋭く入れてるイメージがあった。それに対して3はダークな部分を結構露骨に入れてる感じがした(コーバあたりで特に感じる)。
でもまあ個人的にこういうの好きなので良しといった感じなんだけど、全体の雰囲気は2とはやはり違う感じ。
色々描写が増えたりこの世界についての言及があったりで、3はさっき言ったようにより大衆向けになった感じもする。15年以上経ってこういうのがある程度普通になってるという事なのかもしれないけど。
結構プレイヤーに嫌な気分を味わわせようとするような意図が見えた。
そういうのには「嫌なことするなぁ」とむしろ感心してしまうので好きなところだった。
そういう要素はいくつもあるけど2,3個挙げる。
まず、動物への仕打ち。
キマイラを作ったり、電流を流して無理矢理従わせたり。
ネンドジンを雑に扱う感じも含めて非常に嫌な感じがする。
キマイラけんきゅうじょ(略してキマ研)のきゅうきょくキマイラはスマブラで見たやつだ!とテンション上がったけど、登場してからの暴れっぷりは凄かった。
豚(ブタマスク)の悲痛な悲鳴が響く感じ、すごーーく嫌でよかった。
シルバーハウスも。
老人を劣悪な環境に押し込めて切り離す感じは凄く嫌だし、「シアワセのハコ」を拒み続けた人たちの部屋にもシアワセのハコが置いてあるのもとても嫌で良い。
ちょっと質感違うけど、「のりものです。」の乗車口も気持ち悪くてよかった。
そういえば、シルバーハウスの劣悪な環境を見て、タツマイリの住人たちは思うところ無いのかなと思った。
まあシアワセのハコで一種の催眠にかかってるんだろうから仕方ないんだろうけど、自分の20年後とか30年後あの生活でいいのかとか考えないのかな。あるいは、20年後30年後はもっと発展して老人でも良いとこに住める(発展途上で死にゆく老人と自分は関係ない)と軽く考えてるのか。
そういう不安やらが浮かばないような催眠だから「シアワセ」なんだろうか。
不安が無いのは幸せなのかとか考えちゃった。
「無い」というより「認識できない」だから本当は幸せではないんだろうけど、タツマイリの村の諸々が便利になってるというのはある。
豊かになってると言っても良いと思うけど、果たして本当にそうかという疑問も残る。
とはいえ、たとえばタツマイリに芸術や独自の文化の萌しが見えたりする描写が入ったら、豊かなことは良いことだなあと思ってしまうような気もする。
真2のアルカディアを思い出しちゃった。あっちは表現がむごすぎるけど。
話は飛ぶけど関連して、OPのタイトルロゴについて。
OPのメタリックな地球からEDでは自然あふれる地球になってて、文字もOPの木と金属が合わさったところからEDで木の温かみあるデザインになるのも印象的だった。
OPのタイトルロゴはポーキー闖入以前を示してるのか以後を示してるのかとかも考えたくなった。
つまり、ポーキーが来なかったらタツマイリはそのままの体制を維持していられたのだろうかということ。
ドナが都会で芸術に夢中になるのを見たりすると、遅かれ早かれ限界が来るし変化は必要だったのかなと思ったりした。ポーキーが介入してのそれはあまりに急速で歪なものだったけれど。
シルバーハウスは嫌な感じを受ける描写だけど、こういう描写からこんな風に避けて通れない問題を考える機会が与えられたりするし好き。
ちょっと話が重くなり過ぎたから、面白かったところについて書く。
4章はじまってすぐ、ホテルの真ん中の部屋で開発陣の会議らしいものが見られて、ここでも「やっぱりマザーだ」と思った。
池の水全部抜くやつも面白かった。
コテコテのギャグって感じはするけど、こういうのでいいんだよってやつ。
一番面白かったテキストは火山の入り口の、石が塞ぎ込んでるやつかな。
塞ぎ込んでるって見て落ち込んでるみたいだなと思ったら、本当に「励ましの言葉」で立ち直って先に進めるようになる流れで笑っちゃった。
いわゆるモンスター図鑑である「たたかいのきおく」は求めてたもの。また一つテキストの遊び場ができた感じで良かった。
ブタマスクらの可愛げある感じもおかしくて良かった。
忍たまの敵キャラみたいに憎めないところとかボケたところがあって好き。ポーキーの部下ならそうなるよねとも思うし。
ここでちょっと個人的な話をするけど、自分の察しの悪さはゲームやってて気になった。
5章でなぜリュカが指揮官に思われてるのかは不思議だったけど、ウエスが何か手を回してくれてるのかなくらいにしか思ってなかった。
この手のパターンはFF2とかで経験済みなはずなのに全然察せなかった。(FF2のネタバレすみません)
あとはユートピアについても察しが悪かった。
なんとなくお金の概念が無いあたりから、ユートピアっぽい雰囲気は感じてたんだけど…。
クリアしてから色々調べて分かったことだけど、ユートピアってギリシア語から来てて、英語で言うところのnowhereを内包する概念になるっぽい。
教養というか、トマス=モア読んだりしてればこういうのを気づけるのになと浅学非才の身を省みることになった。
つまり、ノーウェア島って時点で示唆されていたのに気づけなかったということ。
ユートピアに関する知識は新大陸(アメリカ大陸)で理想郷への試みが行われたものの失敗に終わった程度しかなかったけど、もっと深く知ってれば最初から今後の展開含めて(ユートピアが崩壊するみたいな)予想することも可能だったはずだと思ったりした。
マザー3の中身のことに話を戻すけど、BGMは今回も良かったし効果的だった。
好きなBGMについてパッと思いつくのを3個挙げると、
・No.70 ドロボー・マインド(ダスターひとりの時のBGM)
・No.136 おえらいさんのテーマ(DCMCの最初のライブの曲)
・No.186 スノーマン(シログネ山のBGM)
かな。番号と題名はサウンドプレイヤーを参照した。
ドロボー・マインドは曲の最初の方が「逆転裁判4」の「恋するギターのセレナード」と似た雰囲気があって印象に残った。少し暗めの雰囲気が好き。
おえらいさんのテーマは、所謂「ポーキーのテーマ」をアレンジしたものだというのが伝わるし、それが滅茶苦茶カッコよくアレンジされてて好きだった。
この曲はライブ演出も含めてDCMCのライブのシミー・ズミズのソロパートをみてCasiopeaの「Galactic Funk」を思い出したりもした。
初めてこのライブの動画を見た時はインストバンドみたいなものが存在してる事すら知らなかったけど、衝撃的にカッコよかった。
(マザーは音楽を重要視してるのがすごく伝わるから、マザーの記事では何かしらの自分の好きな音楽の動画を貼ることにした。今後はこういうことほぼしないと思う。)
スノーマンは1からの伝統って感じで2でもアレンジして使われてたけど、3のスノーマンは1っぽさが強く出てて特に好きだった。
迷路を抜けた瞬間に聞こえる曲というのもあってテンション上がる。
「長いトンネルを抜けると…」みたいなイメージだったのかな。
書きながら思い出したところでは、No.240 ポーキーのポーキー(ポーキー01らとの戦いのBGM)もかなり好き。
ファミコン音源っぽいつくりが良い。
No.237 タイム・パッセージとNo.238 だれかさんのおもいで(エンパイアポーキービル内のマザー1と2の思い出みたいな所のBGM)も良かった。
聞けるタイミングが良くて、演出として非常に効果的に感じた。
あと、No.90 家庭の事情・第2楽章(パッションさんの曲)でZORNを思い出したりもした。タイトル繋がりというだけだけど。
「マザー」をやると、この曲の聞こえ方も変わる気がしたのは良い発見だった。
あと、ちょっとズレるけどジョン・レノンの「Mother」も「マザー」をやり終えたこの機会に聞いてみた。
洋楽ぜんぜん聞かないしアレだけど、歌詞全体の意味的には「あの時から気持ちを押し殺して現状を無理矢理納得するよりなかったんだけど、本当はずっと叫びたかったんだ。」ってところ?
自分がどれだけ理解できてるのか分からないけど、何もわからなくても後半の叫びは凄く印象的だった。
音楽についてはこれくらいにして、次は戦闘面の話でも。
1,2とあったオート戦闘は欲しかったかも。サウンドバトルのシステム入れたせいだと思うけど。
戦闘面のゲームバランスは間違いなくシリーズ最高。
とりあえずこれをブッパしときゃ良いやみたいな大味なところが1,2にはあって、個人的には嫌いじゃないけど3はそれぞれ望ましい対策が異なってたりして、初見で勝ちを目指すには色々考えなきゃいけないところがあって、良い。
レベルも普通にやってればインフレしないし。
サウンドバトルは基本は拍子に合わせてAボタン押すって感じかな。
再三言うように音楽詳しくないから言い方合ってるのか分からないけど、中にはリズム難な戦闘曲もある。
眠らせるとどこでAを押せばいいのかわかるけど、曲のどこに合わせてるのか結局よく分からないのもあったりした。
これは自分のリテラシーの低さが原因かもしれないけど。
まあ毎回MAXの16発叩く必要ないし2~5発くらい叩ければ十分って感じだからそんなに気にし過ぎなくていいのも良い所だと思う。
ドラムロールの関係で1発で終わらせた方が良いみたいなこともあって、DPTをとるかDPSをとるかみたいな選択があるのも好きだった。
さて、そろそろポーキーについて書こうかな…と思う。
まず、8章入るまで姿を見せなくて黒幕であることも明かされてはいないという構成は驚いた点の一つ。プレイする前はもっと露出があるものと思ってた。
時間の止まったツタみたいなのが部屋にあったから、まさか…と思ったけど2で見たポーキーとは結構変わってしまっていたのはせつなかった。
ポーキーの言動からして、時を超えすぎた弊害が出ていること、不死になっていること、体調が優れないこと、頭の中が子供のままなことは確かな情報かと思われる。
ここからは考察になっちゃうけど、度重なる時間飛行という誤った方法で輪廻から逃れたというか解脱した結果、死ねない体になっちゃったのかな。
それでも時を超えた分だけ体にはガタが来てて、よく分からないけど頭だけは子供のままになっているのかな。
脳(=魂?)は時が止まって、体は急速に時が流れてしまっているみたいな。
2でネス達が時間を超える時にロボットに脳のプログラムを入れたのはこうなるのを避けるためだったのかと後で気づいた。
2を作った時点で3の構想もあっただろうから、2のあのロボット姿になるくだりは必要だったんだと納得した。
で、その彼の末路が、絶対安全カプセルの中に永遠に居続けること…。
マザー2のとこで飛影の話してるから、「3のここにこういう反応するんじゃ」と思った方も居るかもしれない(どれだけ居るんだ)けど、「邪念樹じゃん!」ってなっちゃったよね。
すごく憐れで好き。お前は死にすら値しないってことね。
ポーキーはろくでもない奴だけど、アンドーナッツ博士の倫理観がぶっ壊れてるせいもあって可哀想に思えた。
前作から感じてたけどこの人もこの人で節々に頭おかしいとこ見せてくるよね…。カプセルを転がすノリには引いちゃったけど、これも嫌な感じがして好きだった。
自分の退屈に押しつぶされそうと漏らしたポーキーにあの仕打ちは結構…だと思う。
何が原因で退屈してるかはハッキリ言われてないけど、時間飛行の刺激が強過ぎたせいで何もかも無味に感じるようになってしまったせいなのか、体が動かないせいなのか、
居場所が無いせいなのか、わがまま言う以外やりたい事が見出せないうちにわがままを言い尽くしたからのか…。
ポーキーの家庭環境が良くないというのはあったし、「どこかで何とかならなかったのだろうか」という事はどうしても考えてしまう。
知恵のリンゴにポーキーのことが予言されてないのにポーキーがギーグに近づいたあたりに何かあるとは思うんだけどよくわからない。
よくわからないと言いつつ調べると色々考察が出てくるけど、考察見てると視点が固まるきらいがあって好みじゃないから詳しくは書きません。
私は考察というより、こんな風に思ったというフワッとした感想を書いてます。
卑怯かもしれないですけど、私の感想で視点を固めるようなことはせず自分でやって自分で判断してほしいなと思っています。
あとはヨクバについても書く。
ヨクバは…死にたくなかったのかな。バナナを食い散らかしてるあたりから、マジプシーの中では相当欲深いひと(?)だったんだと思う。
1万年の寿命(時間飛行できれば更にそれ以上?)の時間を謳歌したかったのかな。
針を抜かれたら消えちゃうけど、せめてそれまでは…って事だったりするのか、どこかでポーキーを出し抜いて針を抜かせないようにしたり、むしろ自分が時間飛行してやろうとしてたのか…。
あるいは、全く語られてないから分からないけど、他のマジプシーより重たい未練があったのかとか想像しちゃう。
ネズミを可愛がってたみたいだけどそれくらいなら誰かに面倒見させることは不可能じゃないと思うからもっと別の何か…見た目が他のマジプシーと違う(違ってても構わない)ところに何かあるのか…結局よくわからない。
ラスボス戦を終えたあとのエピローグ(?)についても。
この破壊と再生みたいなプロセスはロマサガ3でも見た(ロマサガ3のネタバレすみません)やつだけど、終わりはまた何かが始まる時であるという視点があるのかな。
「マザー3」はこうやって終わるけど、そこからまた新しい「何か」が生み出されていくというような…。
マザーはシリーズ通してプレイヤーへの語りかけが印象的だったからこういうメッセージもこもってるのかなと思ったりした。
実際現実では丁度そのようになってると思われるから、そういうのも含めてグッと来た。
クリアしてから色々調べてたら、やはり見逃してる点がいくつかあった。
主な所では、所謂レアモンスターのうちの何体かに出会えてなかったとか、ポーキー戦で「ともだちのヨーヨー」を使ってなかった(捨ててた)といったやり残しがあった。
そのためこのサイトを参考に、2周目をやった。
その2周目の感想を超雑多に書いていく。
まず、最序盤のアレックのセリフからいきなり伏線回収されて驚いた。
1,2共にこれ一本で長く遊べる工夫を感じると言ったけど、3にもお金の無駄遣いみたいなサブイベントが欲しかったりはした。通貨がドルじゃなくてDPだから難しいところはあったのかもしれないけど。
でも3については、2周目の楽しさが強いってのが大きな工夫なのかなと2周目始めることで思えた。
6章は初見では短!!という印象が強過ぎて味わいきれなかったけど、2周目やるとBGM含め沁みる…。
ラストの展開を見てから見直すと感動が2倍というか2乗というかになって押し寄せてくる感じがした。
7章は比較的自由度が高くて、せっかくだから針を抜く順番を変えて遊んだ。
レベル足りない状態で挑むけっかいトリオはなかなか強かった。
8章に行った時点で引き返せないし、8章の中でもラストダンジョンに入ると引き返せなくなるのはやっぱり一言欲しかったとは思った。
キングのぞうは不覚にもタイミングが合わず、1周目で戦えてなかったから戦った。
構造知っちゃってるからアレだったのは自分のせいながら勿体なく感じた。
フリントにしつこく話しかけてみるのもできてなかった。5,6回は話したんだけど…。
ただ、それ以外のテキストはかなり拾えてたから良かった。
オケラにも2周目で負けてみたりした。
1周目は色々テキスト読みたくていろんな所に何度も足を運んで30時間くらい、2周目はレアモンスター捜索以外は比較的サクサク進めて15時間くらいのゲーム内時間でクリアした。
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〈おわりに〉
まず、どこに書くか迷った、ふんわりした疑問を書いておきます。
フランクリンバッヂ(勇気のバッヂ)について、どういう経緯でフリントの元にあるのか気になった。
錆びついたのは元々だったのか何かがあったのか。
何かしら言及を見逃したり忘れてたりするかもだけど気になった。
あと、人や動物がカプセルに入ってる描写を入れるのは趣味なのかな、ファンサービスの一種なのかなとかも気になった。
最後の方でこの話題を出すのはアレかもしれないしチラッと言ったことではあるけど改めて述べる。
2を好きな人の中に3を良く思わない人が居るのはなんとなく分かる。
自分はすでに、3はネス主人公じゃないし今までと少し違うという情報くらいは入ってる状態でやってるからそういった目線になるけど、リアルタイムの目線とか12年待ち望んだ人の目線にはなれない。
ある程度想像つきはするけど。
どっちが良い悪いとかでも無いと思うし、ほんとその人その人の目線があって良いと思うから、とにかく各々自分でやって自分で感想持って欲しいなと思ってる。
自分の目線では3はとても遊びやすくて良いゲームです。
3をやったあと2や1をやる人の目線にはちょっと立てないから分からないですけど、3から入ったって良いんじゃないのと思います。
今年の夏は「マザー」の夏だった。
非常に楽しく、思い出に残る時間となった。
今までネタバレを踏まないように踏まないように生きてきたけど、その甲斐があったというもの。
これからは「マザーを遊んだ人間」として生きていけるのが実際のところかなり嬉しくて…。
マザーの情報に触れそうになっても目を背けなくて良いんだなあと思う。
いつかやりたいと思ってるうちに、知るのが怖いみたいな気持ちも芽生えてきちゃってたのは良くないことだと反省はしてるんだけど、現在進行形でそんなゲームはまだまだある。
でもマザーはもう知る機会を得た、この喜びをしばらく噛み締めることになりそう。
発売当時、マザー3合わなかったんだよなとか積んじゃったんだよなって人も改めてやると印象が変わるかもしれません。
まだやってない人には、私のように「マザーを遊んだ人間」として生きることに興味はありませんかと問い掛けたいです。
そんな回りくどい言い方しなくても、良いゲームなのでとにかくオススメです。
――
最後にマザーの話から外れて恐縮なんですけど、買ってある未プレイのVCのゲームのうち1/3以上がアクションゲームなんですよね。
そろそろアクションゲームもやっておかないとそればっかり残っちゃいそうだしということで、これからアクションゲームを何作かやります。
アクションゲームだと、単体で記事にするほどは書くことないって感じになるかもしれません。(ここが楽しい、あそこが難しい程度の話しかできない可能性あり)
ブログを始めたからにはせめて月1は更新したいなという思いがあるので、9月末に「9月やったゲーム」みたいな記事を作って何作かの感想をまとめてみようかなとか考えてます。
1つのゲームに1ヶ月以上かかるみたいな事も当然あるはずなので、毎月「やったゲーム」みたいな記事が上がることは無いと思います。
『感想オムニバス』シリーズ第1弾として「9月やったゲーム」の記事が上がるものとさせて下さい。
月1更新が難しいかもと思ってこう書いてきましたが、9月も多分単体で記事が上がると思います。
さっきまでのは一体…ってなるかもしれませんが「9月やったゲーム」も上げますのでご容赦ください。
また何か決まったら追記します。
――
今年は素晴らしい「マザー」の夏だったけど、来年はどんな夏の思い出をつくろうか…ぼんやり考えておきます。
では。