amiのゲーム感想置き場

ゲームの感想が不定期に述べられます。

ナポレオン

いつもと同様、Wii UのVC版でプレイ。

 

いい感じのペースでゲームできてる。

 

 

 

〈購入・ゲーム開始の経緯〉

 

名前も何も知らないゲームだったけど、VCの説明欄を見てやった事ない感じのシステムで面白そうだから買ってみた。

 

この感じのシステムは一般的にはいわゆるRTSというやつ。やった事ないよなあと思いながらゲーム始める直前にRTSについて調べたら「半熟英雄」が出てきて驚いた。

 

半熟英雄」は超ちっちゃい頃にPS2で出てた3,4を遊んで面白かった覚えがあったので。

どっちも中盤くらいまで遊んでたはずなんだけど、RTSだったなんて全然覚えてなかった…。「みぎのひ~だりのまんなか~の」というフレーズしか覚えてない。

 

半熟英雄もいつかやり直したいな。いつでもできるかなと思ってVCでスルーしたの勿体無かったかも。

 

話が逸れたので本題に戻す。

 

 

そんな感じで、やった覚えのないタイプのゲームでずっと気になってた。

いつやるかの問題だったけど、個人的にアクションやったらシミュレーション、シミュレーションやったらアクションやりたいという気持ちが多少ある。

 

そういうわけで、結構アクションゲームが続きそうなのでその間にこのゲームをやることにした。

 

 

 

 

 

〈ネタバレなし概要とちょっとした感想〉

 

2001年発売のゲームボーイアドバンスRTS

GBAのローンチタイトルらしい。

 

https://www.nintendo.co.jp/n08/anpj/index.html

 

ナポレオンの公式サイトです。より詳しく知りたい方はご覧ください。

 

 

フランス革命により国王と貴族が支配する時代が終わった。

国王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットがギロチンで処刑され、絶対王政は打倒されたのである。

 

新政府は貴族から特権を奪っていくが、それに反発した貴族たちが政府を倒すべくヴァンデ地方に兵を集めていた。

その報せを聞いた政府は、国内最高司令官のナポレオン・ボナパルトにヴァンデ地方へ遠征するよう命じた。

 

だが、人々はまだ知らなかった。反乱を起こす貴族たちの裏に怪しげな蝋人形師の女がいたことを…。

これは、歴史の裏に隠された真実の物語である。

 

 

といった感じのあらすじ。説明書参照。

 

プレイヤーはナポレオンを操作し、軍を勝利に導いていく。

ナポレオンは攻撃が一切できない。6人いる指揮官と、歩兵や騎兵といった様々な種類の兵士たちに命令を出すことで敵を倒したり基地を占領したりしていく。

 

目まぐるしく変わる戦況を見極めて、適切な指示を与えるべくナポレオンが戦場を縦横無尽に駆け回る。

 

 

本編のストーリーモードだけでなく、二人用の対戦モードなど他のモードも遊べる。

一人用としては他に、フォーメーションバトルモードとトライアルモードがある。

 

フォーメーションバトルは戦闘中に命令ができず、事前の部隊の配置によって勝負するもの。

 

トライアルは100人斬り・タイムアタック・持久戦の三種類のタイムを記録するもの。

100人斬りは文字通り、タイムアタックは敵の本拠地をどれだけ早く占領できるか、持久戦は味方の本拠地をどれだけ長く守れるかというもの。

 

フォーメーションバトルモードのマップやトライアルモードの各種はストーリーモードを進めることで解禁されていく。

 

 

チュートリアルは非常に丁寧で、ストーリーモードの第1話は完全にチュートリアルになっているほど。

新しい要素が出るたびにチュートリアルが挟まる。説明書を読まなくても遊べるのは良い所だと思う。必要無ければ飛ばすこともできるし親切。

 

 

一話クリアするたびに「ほうび」のポイントが得られる。戦闘内容を良くすればより多くのポイントがもらえる。

 

この「ほうびシステム」が面白い。ナポレオンは戦闘をした各指揮官に「ほうび」の分配をすることができる。指揮官のもらえるポイントがそのまま彼らの経験値になる。

指揮官の自己評価を見ながら適切な分配をすれば指揮官のやる気を高く保つことができるし、やる気を無視して集中的に育てたい指揮官に経験値を集中させることもできる。

 

 

BGMは雰囲気に合っててクセになる良さがあるけど、かなりゲームボーイ感が強かった。

ローンチタイトルだし開発段階で音源やら何やら色々あったんだろうなとフワっと思う。詳しくないから分からないけど。

 

 

操作性は正直微妙。ユニットに重ならないと命令できないのにユニットが動き回るからうまく照準が合わないことがあったり、他のユニットたちや地形のせいでユニットが詰まることもあったりする。

その辺も考慮しながら動かすことが求められる。

 

 

ゲームを始めて少しした辺りで、テキストとかユニットのグラフィックとか移動のぎこちなさとか、こういう質感のやつをどこかで見たような…って考えてた。

 

その結果、SIMPLEシリーズの質感だと思った。良い方のSIMPLEシリーズ。

どっちかに失礼な言い方になってるかもしれないけど。

 

めちゃくちゃ久々にこの質感に触れた気がして個人的には何か嬉しい。

 

シナリオは徐々に(序盤から)ぶっとび始める。あらすじは歴史モノっぽいけどそういう重厚さを期待しない方が良いとは思う(そういうのを期待してたのにと評価を下げられがちらしい)。

 

重厚さではなく軽さが面白いと思う。この辺もなんとなくSIMPLEシリーズ感あるんだよな。

「THE RTS〜ナポレオン〜」だと思えばスッと受け入れられるんじゃないだろうか。

 

 

そんなにSIMPLEシリーズを沢山やったわけではないので、そんなことないのかもしれないけど。

このゲームは海外ではフランスのみで発売されたらしい。その事実を面白く感じちゃうタイプのゲーム。

 

 

 

以下、ネタバレ有り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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〈ネタバレ有り感想等〉

 

ほうびシステムについて。

何度かやり直して感覚掴みたいし、ほうびでミスしてもリセットすれば良いんだけど面倒だしなと思ったからほうびの所でどこでもセーブを活用した。ヌルゲーマーなので。

 

各指揮官のやる気が分岐に関わることを途中から知った。

自然じゃない遊び方になっちゃったかもと思うけど、同時に自分のほうびをあげる感覚は悪くないみたいで、それくらいのやる気だったら初見でも維持できそうと勝手に思ったからセーフとした。ヌルゲーマーなので。

 

ほうびシステムはやる気の問題だけじゃなくて各指揮官の経験値振りを自由にできるというのも良い。

この辺の自由度がプレイの幅を生んで良いと思う。

 

 

印象的なステージの話。

 

12話は操作が難しいのもあって何回もやり直したし、クリアできても指揮官4回やられちゃった。

ああいうタイプの敵にしてはクールダウン?クールタイム?短すぎる気がする。

 

ナポレオンたちの教官だったダヴーが途中で援軍に来てくれるんだけど、指示が間に合わなくてすぐ潰された。

初見あるあるだと思う。

 

 

15話が難しくて結構詰まっちゃった。

ジャンヌダルクに一直線で向かえば行けるのかもしれないけど、基地制圧だけはちゃんとしたい気持ちがあった。

 

指示出すのが難しい。

重ならないと命令できないのがつらい。目的地に直線的に向かうから(ここは仕方ないというか当たり前かとは思う)、迂回させたい場合こちらがそういう風に二度三度指示を出さないといけない。

 

あと敵の歩兵が味方の陣形を結構すり抜けてくる。

破れない網の敷き方が見えてこない。これは慣れの問題なのだろうか。

 

15話は結局、本当に忙しなく動けば行けた。考える暇なく次の手を打ち続ける感じ。こういうゲームなんだと今更分かったような気がする。

あと騎兵がこの辺で使えなくなってきて砲台にシフトチェンジする必要があった。

 

 

19話はちょっと手間どった。基地全部制圧してクリアを目指そうと思ったからノストラダムスは厄介な相手だった。

 

これも忙しなく動いてどうか、という感じ。

もたもたしてるとノストラダムスに基地を奪われるだけじゃなく、基地を全部制圧する前にノストラダムスがやられちゃうというのもあって忙しかった。

 

 

22話のアレキサンダーが結構つらかった。誘導って苦手。

 

指揮官一人にすればミス減らせそう…とは思ったけど時間かかりそうだし、3人の方が色々良いのかなと思って頑張った。

この辺でようやくナポレオンを(回避)盾として使っていく感覚をつかんだ。

 

忙しなく動こうと思っても初見だとどうしても見(けん)にまわることが多くなるし難しい。

 

思い返すと三英雄?戦はそれぞれ苦労してたのに、それを一気に相手にするという27話は意外とそこまで苦労しなかった。

 

というのも一気には来ないから…。アレキサンダーがずっと動き回るステージなら相当難しそうだけど、ジャンヌダルクノストラダムスを片づけて万全の状態でアレキサンダーを叩けるし、アレキサンダーも仕様が変わって与しやすい相手になってたし。

 

 

あとはランヌの外伝も他と違うステージで楽しかった。指示を出すのではなく巨大砲台で援護射撃をする。偏差撃ちは難しくてちゃんとできないけど、なんとなくでもそこそこ行けた。

 

ランヌの好感度も上がるし一番好きな外伝。

 

 

実質最終戦の29話。

パターン入ったし初見クリア出来そうかと思ったら消えかけの光線に間違って触っちゃって一撃死したのがめちゃくちゃ勿体なかった。気の緩みは戦場では命取りらしい。

 

最終的に、186人の名もない兵士が犠牲になった。多すぎかな。

 

 

ストーリーを1周できた所でフォーメーションバトルとトライアルをやってみた。

 

フォーメーションバトル結構好きかも。ナポレオンの操作いらずで配置に全力を注ぐ感じのモードがあるのは嬉しい。

 

トライアルもとりあえず全部新記録は作れた。

 

ストーリー以外にこういうモードがあるの良いな。

 

 

余談になるけどモバイルシステムGBというやつ、完全に初耳だった。こんなのあったんだ…。

 

調べると、約2年間しか続かなかったサービスらしい。でも「ポケモンクリスタル」でこのサービスを使えたらしい。

 

クリスタルは一昨年とかに3DSで遊んだけど、全然気にしてなかった。VCでは削られてるのか、元々PHSと繋げないと何も始まらない的なやつだったのか…。

 

繋げればできるフォーメーションバトルとかがあったみたいで、それをVCでできたらなとは思った。

 

 

 

ストーリーについて。

 

イギリスを敵としてもっと利用する手もあったはずだけど序盤の噛ませ扱いっていうのは凄い。

 

敵幹部的な立ち位置のキャラはジャンヌダルクノストラダムスアレキサンダー

 

歴史的な偉大さとしてジャンヌダルクアレキサンダーは分かるんだけどノストラダムスはどうなんだろう、リアルの年代的に入ったのかなと思った。

 

ノストラダムスについて全然知らなかった。フランス人ということすら知らなかった。

的中した予言の中にフランス革命での出来事もあった(と解釈された)らしい。

 

調べてみるとそういう流れも汲んでノストラダムスが入ってきたのかなと思った。

 

 

このゲームのことをちょっと調べると、歴史モノだと思ってたのに想像と違ったみたいな評価を受けることがあるみたい。

 

個人的にはナポレオンというと、ナポレオン=ボナパルトは勿論だけどトランプゲームのナポレオンも出てくる。

 

買った時から何故か後者の意味での、ロールプレイ的な意味?のナポレオンを想像してたからファンタジーモノでも全然受け入れられた。

むしろOP見るだけだと、歴史モノだともうフランス革命の事なんて忘れちゃったからヤバいかなとか思ったりしちゃうくらい。

 

説明書読めば、ああこれは歴史モノというよりファンタジーの要素が強そうだと分かると思うけど。ただ想像と違う吹っ飛び方するから面白い。

 

 

テキストの軽いノリとかテンションとか、合う合わないが出ると思うけど個人的にはこの軽さがクセになるというかこのチープさがたまらなく好きというか。このノリ、テンション、熱さについていく姿勢が望ましいと思う。

 

結構な超理論が飛び交うから文章読んでも「何言ってんの?」ってなることがあると思う。自分の理解力の問題かもしれないけど。

でも回顧録があっていつでもシナリオを読み直すことが出来る。「何言ってんの?」ってなって頭に入ってこなかった自分には特にありがたい機能だった。

 

 

ネット上で外伝全部見ると真エンディングって書いてあったのを見ちゃったから、最後の外伝に行く前にセーブ分けたんだけどそれじゃ変わらなかった。変わってないと思うんだけど自分が何か見落としていたら申し訳ない。

最終話に行けた時点で真エンディングってことなんだと思われる。

 

ネットの情報に踊らされてしまった。仕方ないからバッドエンド見てやろうと2周目をやることに決めた。

 

真エンディングは、それぞれの後日談が良かった。

ラストの一枚絵も良い。

 

 

1周やってみての各指揮官の所感。

フランス革命について教科書以上のことは知らないから、歴史上の彼らの事は全然知らない。一応調べて色々な改変があることは分かったけど私がそれらについて書くことは無いと思う。あくまでゲームでの話をする。

 

 

インザーギはSPそんなに要らない(アイテムとかで代用効くし)と思って出撃枠の関係上今回は冷遇することになった。2周目でちゃんと使ってみたので後で詳しく書く。

 

 

ランヌは四人陣形が組めるという事で基地の制圧に使いやすいから結構使った。そしてモンスターと陣形が組めるのはアツい。今まで育ててきて良かったと思った。

外伝なかなか出ないのもタメてる感あってわくわくした。案の定株が上がったし。

 

 

ミュラはお金拾ってきてくれるのが良くてちょくちょく使った。

キャラ立ってて良かったと思う。そうだろ?

 

 

オージュローは陣形組めないっていうのが逆に強そうで、実際ステータス高いし使っておいて損は無さそうかと思ってかなり使った。

陣形組めるのはレベル14からだったかな。普通にやってると最後の最後でようやくって感じになると思う。

攻撃力がかなり高いしボス級の相手に是非使いたい。

 

 

スーシェは紅一点。自分が女の子贔屓だからかなり使った。強くなくてやられやすいから、頻繁に様子を見に行って回復させたりして、それで更に愛着湧いたりした。

特殊能力もナポレオンを囮にしてゴリ押ししたい時の補助になるし、決して使えないことはないと思う。他の指揮官の方が強いからそっちで良いんだけど、愛をもってすれば十分使えるキャラ。

「アーン!!」の掛け声が面白すぎる。

 

 

ダヴーはなかなか強そうなんだけど、枠が無くてなかなか使えなかった。スーシェでは荷が重いステージで出てもらったりした。愛で解決できないこともある。そんな事を学んだ気がする。彼も2周目でちゃんと使った。

 

 

 

で、インザーギは2周目に使ってみると十分強いなという印象。使うなら経験値を早くから多めに振れるし。

 

他に優秀な指揮官も多いから、基本的に彼の枠はスーシェ(もしくはミュラ)との競合かと思う。そうなるとスーシェじゃ敵わないなというのも分からされた気がする。

ミュラも欲しいときにお金を拾うわけじゃないからそれに期待しづらい面がある。強さで言えばインザーギのほうが強いし、自分が使わなかっただけで十分スタメン入りする力がありそう。

 

レベル15で四人陣形を組めるのも嬉しい。そうなるとランヌを外す選択も出てくるけどその頃ランヌはモンスターと組めるようになってると思う。結局ランヌにはランヌだけの役割があるからやっぱりインザーギはスーシェらとの競合になると思う。

一応、今までのは割と普通に使った時の話。極端に経験値を振ったり、縛りプレイの中でどうかというのは分からない。

 

 

ダヴーもやっぱり放置しやすくて単純に強い。レベル16で四人陣形が組めたかな。

中盤辺りで3つ、終盤で4つの出撃枠があるから終盤は特に出撃させやすいと思う。強いからあまり言うことがない。

 

 

で、バッドエンド(最終話に行けないエンド)見てみた。

差分が目を引いたしバッドだというのも割と分かりやすかったと思う。

 

犠牲になった兵士の数は分からなかったのが残念。2周目にどれくらい減るんだろうと思ってたから(ステージ数少なくなってる影響も出るけど)。

 

 

 

 

 

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〈おわりに〉

 

ひとステージ長くても10分程度でクリア出来てだいたい5,6分あればカタがつく感じは携帯機としてかなり良いと思う。

隙間時間にちょこっと遊べるし、失敗しても遊べない時間に頭の中でシミュレーションできるし。

 

個人的にシミュレーションゲームは頭の中で次の展開をシミュレーションしてる時が一番楽しいと思う。

このサクサク感はその楽しさを存分に享受できる良さがある。

 

 

腰を据えるとボリューム不足感は無くはないと思うけど、個人的にはそれぞれのゲームに合った遊び方で遊んだ時が真価だと思っているので、これからこのゲームをやる人には少しずつ遊ぶのをオススメしたい。期間を開けすぎて飽きない程度に少しずつ…。

 

ボリュームとしては周回向きだし、色んな縛りプレイができる余地があるのもゲームとして良い所だと思う。

犠牲者0とか指揮官を減らすとか、上位職?(重砲台とかゴーレムとか)禁止など。

 

 

多分私もいずれまたこのゲームをやりたくなる日が来ると思う。

ロゼッタストーンに導かれるように、このゲームをやりたくなる日が…。

 

 

 

次回の更新は流石に来月になると思います。

 

では。